- 2003-08-19 11:51:00 (Tue)
- 猫のこと | ネココラム
- nekocolumn, 猫
「ぜんっぜん懐かなくて、抱っこどころか触ろうとすると噛み付くんですが」
なんて話、猫関係のBBSでは時折出てくる話です。
野良猫ならありうるっていうか、ごく普通の事じゃないでしょうか。生っ粋の野良(野良猫から産まれた猫)だと、社会性が形成される時期(生後3ヶ月まで)に人間に接していない事が多く、結果として人に懐かない猫になるようです。
また、元は飼い猫だったのが捨てられて野良猫になった場合は、最初はまだ人を信じて寄って来る子もいるけれど、次第に程ほどの距離を保った関係を維持することを覚えるようです。
野良猫、飼い猫問わず、そういう反応をすると「この猫は凶暴だ」と言い出す人がいます。
(きょうぼうを狂暴のつもりで言ったのなら、それは、暴れている状態そのままを意味しますから、この場合当てはまらない)
で、噛み付く=凶暴なのかって疑問です。
(狂暴なら、そのままなので
新辞林で調べてみるとこんな風に書いてあります。
きょうぼう【凶暴・兇暴】
凶悪で乱暴なさま。
きょうあく【凶悪・兇悪】 性質が残忍で,悪いことを平気でやること。
らんぼう【乱暴】
暴力を振るってあばれること。
# 凶暴の説明はなんだか意味がわかりにくいですね。
人間から見たら、トラもライオンも凶暴な動物だよね。でも彼らにとって(人間を襲うことを含めて)狩りは「悪いこと」じゃないです。生きるための行為だもの。それを凶暴って言われてもねぇ。
ですから、噛む=凶暴って言っちゃうのはなんだか違うと思うんです。
猫が暴れて人を噛んだり引っかいたりするのにも、彼らなりの理由がある筈です。まず、恐怖から自分を防御する行為としての猫パンチだったり「シャー」があります。
昔のことですが、祖母の家のマリは人間の子供が嫌いで、寄ってくる子全員に猫パンチして追い返していました。よく学校が休みのときは祖母の家にガキども(私と私の従兄弟たち)が集まっていたので、きっとその中の誰かにひどい目にあったんでしょう。マリのパンチは爪が微妙に出るかどうかの加減だったので、何度もしつこく触ろうとしなければ、こちらも無傷で済みました。
別の猫がご飯を食べようとしているときに「かわいいね」と頭を撫でたら、手の甲を思いっきり引っかかれたことがありました。食事を邪魔されて嫌だったんですね。
よく考えてください。猫は強靭な顎と鋭い歯、そして尖った爪を持っているのですから、本気で攻撃されたら人間は大怪我をします。でも彼らは本当は不必要な争いを避けるように生きているんです。
野良たちは縄張りの巡回中に他の子に出会ったら、まずはにらみ合いだけで勝負して、それで逃げた方が負け。なるべく喧嘩したくないんです。だって喧嘩の怪我が元で死んじゃうかも知れないんですから。
でも、ストレスとか大きな恐怖でパニックに陥っているときや、子育て中の母猫は反撃に出ますから、こっちの骨が砕けるまで本気で噛んで来ることもあるでしょう。(こういうのは「狂暴」っていうかも知れないけど)
どっちにしても「凶暴」は当てはまらないですよ。
私は昔、隣の香具師くずれが飼っていたMIXの大型犬に手を噛まれて4針を縫う怪我をしました。隣の一家とは長年良くない関係で、治療費の請求どころか、そんなことがあったという事実さえ伝えませんでした。
(迷惑な一家なので近隣の家全部にとって困った存在だったのですが)
でも私はその犬は悪くないと思いました。今あちこちの人の意見を聞いてそう思うようになったんじゃなく、当時(20年前)からね。
だって、自分の敷地じゃないところに勝手に小屋を立てて、そこに入れっぱなしで散歩もしない。他にもスカンクだ鴨だ、猿だ、亀だといろいろいるが、全然大切にしていない。犬の登録もしないし、だから狂犬病の注射もなし。そんなヒドイ親父だもの。
結局その犬の楽しみといえば通りすがりの人が声を掛けてくれることと、バカ親父が持ってくる餌だけだったわけで、そんな子の精神状態といったら想像がつくじゃないですか。
私も毎日声をかける一人でした。通学路だったから。その犬は小屋の上の方に10センチほど開いている隙間から鼻先を出してこっちを見ていました。
ほかに視覚障害者のオジサンが毎日声をかけていました。オジサンにも私にもその犬は吼えたことがありません。
そして、彼がそこに来て何ヶ月もたった後、母と買い物に行った帰りに「ほら、いつも声をかけるから、尻尾振って喜んでるでしょ」なんていいながら、調子に乗って彼の鼻を触って撫でようとした時に噛まれたのです。
冷静に考えればそれまで一度も撫でたことなんか無かったのに、無茶な話です。だから、私に非があると思います。彼は餌を持った手だと思ったらしいです。嗅覚が発達した犬がそんなことあるわけないと思う人もいるかもしれませんが、きっと興奮していたんだと思います。大型犬だししつけられていなかったので、じゃれたつもりだったと思っています。
本気だったら4針じゃすまないですよ。手がすっぽり入るような大きな口で、立ったら人間の大人みたいに大きかったんですから。
この犬にはまだ困った話があるんです(笑)
前述の小屋を作る前、オヤジはすぐ前の他所の人の空き地に勝手にその犬を繋いでいました。ひどい掘っ立て小屋をあてがってありました。
そして、ある日その前を姉と一緒にバレーボールでパスをしながら通りました。姉が中1でバレー部に入ってすぐの初夏で、真新しい皮のボールは買ってもらったばかりでした。
私たちはすぐに犬の視界から消え、角を曲がって家に向かって歩いていたのですが、なんと犬がリードを切って私たちを追いかけてきたのです。
あまりの素早さに何がなんだかわからないでいる私たちだったのですが、犬は姉を突き倒し、彼女が持っていたボールを奪って小屋に戻って行きました。
その間たったの20秒ぐらいだったと思います。本当に「アッ」と言う間の出来事でした。
その犬はまだ子供だったのでボールで遊びたかったらしいです。でも初めはそうとは判らず、姉も私も犬が嫌いになるところでした。
後で小屋を見に行くと、ボールは食い破られてぺちゃんこになっていました。それ程裕福な家庭ではなかったので姉はボールを買いなおしてはもらえませんでした。
でも、彼女も私も、いまでも犬は嫌いじゃないです。あのときの話をすると「本当に怖かったねー」と言い合いますが、人をめがけて襲ってきたのでないことは明らかですから。
こんなこともありましたっけ。実家にいるときに飼っていたコロが5歳になったとき、家を引っ越すことになりました。
引っ越し先でコロを外の水道の柱にリードで繋いでおいて、誰ひとり監視を置かずに搬入していたら、リードがぐるぐる巻きになってしまってパニックになったんです。
叔父が発見して外そうとしたのですが、軍手の上から引っかかれて傷を負ってしまいました。でも悪かったのは私たちです。コロが急に凶暴になったわけではありません。
知らないところで、したこともないリードまで付けられて不安で仕方なかったに違いありません。
またまとまらなくなっちゃったな…(汗)
とにかく、大事にしているつもりでも、彼らは怖いと感じてしまう事もあるってこと、肝に銘じなくちゃね。何より大事なのは彼らの目や表情や仕草を見ることです。
うちの3にゃんは腹出してノービノビ寝てるので大丈夫だね(^^)
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