NCIS S2-22 SWAK
朝のオフィス。くだらない事を言い合いながら手紙のチェックをはじめる3人。
(「一日でこの時間が一番好き」とEnigmaでDiNozzoが言っていました)
やがてMcGeeが見ている手紙にふと目がとまるDiNozzo。どうやらNCIS特別捜査官とだけ書いてあって、個人の宛名が書いてないようです。
その裏に唇マークがついていてMcGeeが気づいていないと見るや、DiNozzoはすかさず、「俺に来た手紙だぞ」と取り上げる。
McGee「なんでそんなことがわかるんですか」
DiNozzo「こんな手紙俺にしかこないでしょーが(¬ー¬) フフフ」と、ウラをMcGeeに見せてやる。「それにいいニオイ♪」
さくっとオープナーで短い方の端を切り、「ふーぅぅっ」とふぐみたいに顔を膨らませて息を吹き込むDiNozzo。
いまどきそんな事をするやついるかよっという突っ込みをこちらが入れる間もなく、中から白い粉がブワーっと出てきてティーザー終了。
(マトリックス風にぐるりと超高速撮影。今回は撮影にいろいろお金が掛かっているようです)
ぬぬぬ、冒頭がNCISのオフィスという事は…察しのいい方ならすぐに身内の誰かに災難が…と気がつくでしょう。
「ええ、それってまさか、きゃーっ」と思いながらオープニングテーマをどうぞ。
今回のツボ
Socky BombingSake-Bombingを知らないという二人に呆れて、DiNozzoは「俺は愚か者二人といっしょに働いている」というと、出勤してきたボスが後ろから「オマエも入れて三人だ」
ボスはKateに「風邪か流感か」と聞く。Kateが風邪だと主張する。DiNozzoすかさず「俺はアレルギー持ちだ」。
Gibbsは「アレルギーなんてない。自分は風邪もひかないし、流感も一度もかかったことがない」一瞬唖然とする3人。
確かに熱を出して寝ているGibbsは想像できない。でもそれじゃ他人の痛みなんか全然わからない無神経な人になりそうだけど、Gibbsは違うのさ。
うわわー、大変だ、これは炭素菌テロか? と、こっちはビックリして観ているわけですが、爆弾が背後でドカンといっても冷静沈着でいられるGibbsがいるので、オフィスはパニックにはならないのだ。
「ピュッ」と口笛を吹いて机の上に立ち、フロア全体に避難するように指揮するGibbs。
DiNozzoに水のボトルを投げてやるKateもなかなかいい。
そんな中「チクショーついてるぜ。針山にされるためのベセスダ行き無料チケットをゲットした」とぼやきながら手を洗い流し、頭にも水をかけるDiNozzo。
「シャワーを浴びるわよ」とKateに言われ「今行こうと思ってたところだよ。ボス、すんません」と妙な格好で歩く。(今更スーツが汚れるのを気にしても、McGeeが「服を焼却」って言ってるのに)
飛散した粉の近くにいた4人でシャワー。
今シーズンラス前出ケツ大サービス。後ろからと上半身しか映りませんが、皆さん素っ裸で身体を洗っております。
しかし、現地では(確か)夜8時台の放送という事も関係しているからか、会話は色気など殆ど感じられないようになっています(笑)
後ろからと真上からのショットは全員本当に裸だと思いますが、前からのショットは、シャワーのノズルがついてる側の壁をはずしてのショットなので、3方向からそれぞれ別撮りではないかと。
恐らくかなり長い間シャワーを浴びる事になったのでは。いやはやご苦労様でしたと言いたい。
で、ここでも与太しか言わないDiNozzo「今まさに、ボクのエルメネジルド・ゼニアのスーツにアルマーニのタイやドルガバのシャツやグッチの靴が焼却されてるんだ」。(イタリアのブランドばかりだ)
そういえば、今日は法廷に行く予定でもあったのか、髪型もかっこよく、やけにびしっとスーツで決めていたと思ったら…本当かどうかわからないけれど、可愛そう。
McGeeは、フットパウダーとかそういうものかもしれないですよと、一応気を使う。
DiNozzoは、きっとクリスマスに女の子にあげてたハニーダストだというが、うぶなMcGeeはハニーダストを知らない。
Kateはそれを聞いて、あなたのお母様は女性を尊敬する家庭で育ったのねと。(暗に、DiNozzoよ、アンタはどこまで下品なのさと言っている)
Gibbsはハニーダストの使い方(ご婦人の肌につけて、キスすると甘いのさ~)まで詳しく知っていて、3人がまた唖然。
去年のクリスマスにひと箱送られてきたけどカードがついてなかった、とも。いつも機転が利くDiNozzoでも言葉がでず「はぁーっ」。
その後DiNozzoが「郵便局がジャック(ダニエル)とハニーダストを取り違えたんじゃないでしょうか」と言っている事から、彼が宛先を間違えて送った可能性も(笑)
(バーボンはGibbsが飲む酒。ジャック・ダニエルは厳密にはバーボンとは言わないそうですが、原料と製法は同じ)
それにしても、Gibbsだけひとつ離れたブースを使っているのが、文字通りボスとの距離をあらわしてますね(笑)
検死室で「スパーン!」とDiNozzoの後頭部をはたくボス。まるでハリセンギャグのようだった。
Abbyのおばあちゃんはオリンピックの200mバタフライの銀メダリスト。そのおばあちゃんから側転を教えてもらったという。意味不明。
Gibbs「SWAKってなに?」
Abby「Sealed With a Kissの略よ。ラブレターもらった事無いの?」
Gibbs「Dear John letter(女性から別れたいと申し出る手紙)も入れていいのか?」
Ducky(美しいカリグラフィーで描かれた手紙をみて)「母の書いたものは手が震えてて読めない」
Gibbsが読んでくれというと、文字を目で追っているDucky。Abbyが「声に出して読むんだと思うわよ」
隔離スーツを着て叫ぶGibbs。Abbyを褒めたら「全然聞こえないわ、Gibbs」
からかわれていると気づかないGibbsはしまいにはAbbyと手話で話す。
(Gibbs: Good thinking. / Abby: Not nice.)
Cassieからは「あらテレタビーのコスプレ中?」
夜中の監視カメラ映像を確認するGibbsとAbby。DiNozzo深夜にオフィスに戻り残業中。Kateを出し抜くためとはいえ、がんばってるんじゃないの、もっと褒めてよGibbs。
Gibbsがヒトラーもヴィーガンだったと言うと、Abbyは「彼はベジタリアン」と。ヴィーガンとベジタリアンの違いについて薀蓄をたれ始める。
KateがDiNozzoを一人にして置けなくて「私も感染した」と言うと、
DiNozzo「本当に申し訳ない」
Kate「もっと後悔するわ」
DiNozzo「まさかGibbsが感染とか?」とはぐらかす。
Kate「いいえ、あなたと私だけよ。でも生き地獄を味わう事になるわ」
DiNozzo「ペストより酷い事なんてある? ああそうか、君ならできるかも。(医師に向かって)彼女ならできるかも」
でも、Kateが離れてから小声で「Kateは大丈夫だろ?」
D「Kate、ブラッド先生に濡れたTシャツコンテストで優勝した話をしようか」(Bikini Wax)
K「あなたが手術前のオカマとディープキスしたって話、エマに話すわ」(Dead Man Talking)
って、ちょっと前のエピ及びシーズン1の話が出てきてますね。とことん過去の話を無駄にしない脚本家達だ(笑)
咳き込むDiNozzo。「オマエの風邪がうつったぞ」とふざけた振りしてKateを罵りつつ、本当はそうじゃないと感じている。
DiNozzo、ピット先生に例の春休みの事(パナマシティで自分だけ年寄りみたいに感じなかったのか?/まさか。6秒でビールを飲む男に女子学生が惚れるのさ)を話している。まだ馬鹿話が続いていたのね。
しかし、6秒で飲み干すって、コント赤信号のリーダーかよっ。
Kate「もう、アンタにはこの2年、くだらない洒落や映画の話ばかり聞かされて拷問みたいだったわ。ジョン・ウェインだ、クリント・イーストウッドだ、ジェームズ・ボンドだって…」
DiNozzo「おいおい、ジェームズ・ボンドは、ショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーアやピアース・ブロスナンがやった役の名前だよ。ゲホゴホ」
ここはたぶん、ティモシー・ダルトンをいい忘れたのではなく、息が苦しくて最後まで言えなかったと解釈したい。
Gibbs「あ、これお前の新しい携帯。電話番号変えたぞ。女がしつこくSpankieを出せって掛けてくるから」
どうも、今付き合ってるのか過去なのか知りませんが、彼女からSpankieと呼ばれているらしいDiNozzo。
そしてラストシーンは、
DiNozzo「エイリアンのラストみたいだ」
Kate「ふふっ」
これに関してはエイリアン2だと思うんですが、まだ熱のありそうなDiNozzoが勘違いしてると言っておこう。
感想
文句なしに、DiNozzoが頑張ったエピでした。(いや、他の皆も全員頑張ったけど)
封書の中に入っていた謎の白い粉はペスト菌。それもDNAを操作してあって、解毒剤がないという。
(犯人は脳腫瘍のため、解毒剤があると勘違いして脅迫状にそう書いた)
その結果、肺ペスト(pneumonic plague)にかかり、どんどん症状が悪化するDiNozzo。
とうとう症状がピークに達し息ができないシーンでは、Michaelの迫真の演技にこちらも息が苦しくなってしまいそうでした。
このシーンではKateと共に泣いた方も多いのではないかと思います。
こういうときって「知らせたいご家族は?」って話が必ず出るはずなのに、そういうシーンがありませんでしたね。まぁ、お母さんは亡くなっているし、お父さんとも疎遠らしいけど、親戚に仲がいい人とかいないのかなぁ。
シーズン1で死んでしまったパッチー捜査官が担当していた事件という事でしたが、あまり意味が無かった設定のような気がします。
それより犯人の動機や、細菌を入手した方法があっさりと片付けられてしまっているのが残念。
今回、Duckyは検死のお仕事は休んでDiNozzoの付き添い。ひょっとしてシリーズ初「検死がないエピ」?
でもしっかり台詞で"Until I get the body"って言ってました。Duckyって案外ペシミストなんだろうかと思ってしまった。(それとも、逆の意味で言っているのかなぁ? 私はこういう時の解釈が苦手なんで、間違ってるかも知れません)
しかし、最後のアクトまでは、とことんいつものDiNozzo、いつものNCISチームでした。
各自のジョークも炸裂するし、DiNozzoもKateに文句を言われても映画の話をやめないし。
面白い会話や動作が多すぎて全部あげたらすごい事になるので諦めましたが、そういう意味で何回も楽しめるエピソードだと思います。
ムダ知識
オフィスに拡散したペスト菌は1時間もしたら死んでしまうので、その後の除菌とかはあまり神経質にならなくても良いようです。
今回は緊急に原因を突き止めないといけないので、黄色いバイオハザードスーツを着た人が、手紙を回収していました。
さてDiNozzoの高級なスーツや靴は、結果を待ってから焼かずに返して貰えたんでしょうか?
DiNozzoとKateが送られたBig Bubbleこと隔離室のある場所は、メリーランド州ベセスダの海軍病院。
「John TravoltaがBubbleに住む少年を演じた」というのは、The Boy in the Plastic Bubble(プラスチックの中の青春、’76)という作品のこと。世の中に存在するあらゆる雑菌などから隔離しないと生きていけないという、トッドという少年の話で、実話に基づいています。
今回の菌は、解毒剤はないが感染から32時間後には死滅(安全のため自殺するよう設計されている)するので、あとは本人が若くて健康なら回復する可能性が残されているというのが鍵でした。しかし感染後の生存率はたったの15%。
DiNozzoくん、ピザばっかり食べてたのに良く助かったわねぇ(笑)
Kateも感染を疑われて隔離され、DiNozzoと漫才っていう流れにしたかったから、冒頭の風邪引いたというのがミソなのは判るのだけど、それで免疫力が落ちていたKateが感染しないのがちょっと無理があるような。
ブラッド・ピット先生が医学を学んだのがミシガンだと聞き、DiNozzoは彼と大学時代にフットボールで試合をした相手だと気づく。前にも「バックアイズ」という名前が出てきた事があったが、確か彼はバスケ選手だったんじゃないの?
パチンコがMcGeeの台詞に出てきました。
McGee: Can't think logically around Abby. Her mind works like a pachinko machine.
NUMB3RSでも出てきてちょっと驚いたのですが、アメリカでパチンコはどのくらいの認知度なんでしょうか。
このMcGeeの台詞から、AbbyはちょっとADHD的な性格だと想定できますね。
DiNozzoたちの机に紫外線ライトが当てられているシーンで、後ろの電光掲示板に表示されているのは「これは演習ではない…」
DiNozzoがしたことを見て即座にGibbsがYou all know the drill. と言いますが、このdrillは上記の演習とは違って、know the drill でイディオムなんですね。
「全部言わなくても何をすればいいか判っている」といった意味になるようです。
封筒の唇マークはVivienne Bellisarioのものだそうです。
Vivienneは女優で製作総指揮のドナルド.P.ベリサリオの妻(4人目)で、McGee役のSean Murray(ショーン・マレイ)の母。
シーズン1と2で、Gibbsを迎えに来る謎の赤毛の女性でもあります。
最後の方でCassieとGibbsが犯人の娘と会う病院のシーン。
Visitorと書いた札を胸につけたハゲ頭のおじちゃまが、製作総指揮のドナルド.P.ベリサリオ。
Gibbsが「あれ?」という顔で振り向いていますが、前回のエピでのGibbsのリアクションが全く同じでした。
2話続けて登場となると、いずれ正体が明らかになる謎の男という設定なのか、単にヒッチコックを目指しているのか、さてどうなんでしょう。
疑問だった事
「NCISに届いた郵便物は全部放射線をあてているので、DNAを持つ生物は死滅するはず」とMcGeeが言いましたが、それに対してGibbsが「また郵便局が間違えてないといいけど」と答えます。
で、結局ペスト菌は死滅せずに届いてしまった訳ですが、どうしてそうなったのか最初はわかりませんでした。
封筒の内側にも口紅でキスマークがついているのをAbbyが発見。
外側のキスマークとあわせて口紅の含有物である鉛でX線を遮った事と、湿気を保つための細片が入っていたことで細菌が死滅しなかったとわかり、彼女は犯人を酷い言葉で罵りました(笑)
Socky Bombingが何なのか、DiNozzoが説明していますが(ビールに何かを入れて飲むと…)、でもなんだか良くわかりませんでしたので、ちょっとズルしてここの台詞を調べました。
socky bombingじゃなくてsake-bombingと言っていたのでした。
どうやらカクテルの範疇にありますが、玉子酒的な民間療法に位置づけられるような感じ。
WikiPedia Sake Bomb によれば、ちょっとふざけた飲み方をするみたいですね。(ちゃんとDiNozzoが言及されてます・笑)
Quotes
Gibbs: The last thing I need is another wife.
あらま、結婚は諦めてないみたいですね。
GIBBS: He does his best work at night.
ABBY: So he tells us.
うーむ、意味深。
地名
ベセスダ
海軍病院のある場所
アナポリス
脅迫状の差出住所 差出人の娘がレイプされたとされるホテルの所在地
ノーフォーク
Cassieの勤務するNCIS所在地
アナコスティア
Cassieが囮捜査中で潜入している地域
ミシガン
ブラッド・ピット医師の出身大学の所在地 台詞に出てくる「ウルバリン」はミシガン州の動物であり、ミシガン州立大のスポーツチーム名としても使われる
NCIS Map
ドラマに出てくる地名をピックアップ
NCISのサイト
Locationのページで世界中のNCIS所在地がわかる(当然ですが日本にもあります)
Most WantedのページとMissing Personsのページを見るとリアル


