Recently in hutch Category

23日目

<この日も日誌は書いていないので、後日思い出して書いています>

晴天。
静かな夜だった。ハッチがいなくて不安だったのに熟睡してしまった。
ただし、寝たと思ったら、次の瞬間起きる時間だったような、そんな睡眠だ。

明日までは特に私が出来ることもないから、夕方にでも面会に行く事にした。

ハッチがどうしているのか、気が気じゃない。
でも、悶々と過ごしていても仕方ないので、掃除を始める。入居して以来余り豆にやらなかった窓掃除だ。
内側はそれほど汚くは無い。が、外が埃だらけだった。
ベランダに出て黙々と磨く。
3にゃんが出てこないよう急いで出て、窓を締めきる。
後から考えると、病院から電話が来たら聞こえなかっただろうから、判断がまずかったと思った。

幸い、拭き終わるまで電話は無かった。

お昼近くなった。しかし昼食の支度をする気になれなかった。
お茶でも飲んで休憩しようと思ったそのとき、電話が鳴った。

「すぐに来てください」
先生の緊迫した声の様子から、容態が悪くなったことがすぐわかった。
でも、このまま終わってしまっては嫌だ、少なくとも私だけはよくなることを信じているのだということを示したかったので、あえて手ぶらで走っていった。

通いなれていないせいか、昨日より長く感じる。
急いでいるのに、途中で自転車からモノを落とした人がいたのを教えてあげるという、おかしな行動をとってしまう。

そして病院に着いて外から様子をみると、昼だからなのか他の患蓄さんが誰もいなかったので、何の気遣いもせずに入っていく。

すぐにわかった。
先生もVTさんも悲しい顔をしていた。

「だめでしたか」
私はそう言うことしかできなかった。
とめどなく涙が流れるのを気にもせず、頭をなでながら「はっちゃんゴメンネ」と繰り返した。

そのまま抱いて帰るわけには行かないのでキャリーを取ってきますと告げ、一旦帰宅。
財布と布製の大きいキャリーを持って病院へ取って返す。
たぶん、このとき歩いている間は、おかしな顔をしていたのだろうと今になって思う。

今度は私が戻ってくる間に患蓄さんが来ていたので、あまり変な顔をしないよう気をつけて入っていった。
VTさんが前足の点滴針を巻いていた包帯をはずしてくれていた。
わざわざタオルを枕にして寝かせていて下さったので、ご好意に甘えてそのままキャリーに寝かせた。
ぐにゃりとしたハッチの体がまだ少し温かい。

受付で支払いを済ませ、ゆっくりと歩いて帰宅。
明るい春の日差しが爽やかだったが、そんなことをじっくり感じることはもはやできなかった。

玄関に入ってすぐに、キャリーからハッチを抱いて出した。
どうしたことかハッチの咽から「ぐうー」という声が出た。
もっとそっと抱いてと言って怒られたのかな、ごめんねなどと、独り言を言いながら部屋へ入る。

3にゃんたちは、他の誰かが病院から帰ったときにやる「フーシャー」をせず、ハッチを不思議そうに見ている。
私がソファーでハッチを抱いて何時間も泣いている間も、文句も言わず静かに寝ていた。

最後の夕日を一緒に見た。
そして、夕日の中のひまわり色のハッチを写真に残した。

何時だかわからないが、外が暗くなった頃、空腹をおぼえて買い物に出た。
こんな日でも空腹になるのが変な気分だった。
しかし、何時間も泣いたあとなので、目は泣き腫らしてとんでもない顔になっていたので、一瞬躊躇したがしかたない。
家にある物でも良かったが、4月にしては結構暖かな日だったので、ハッチの為に氷を買ってこないといけないと思ったのだ。
サングラスを持っていないので、とても恥ずかしかった。

氷(コンビニのロックアイス)を買ってきて、猫ベッドに寝かせたハッチの横にタオルに巻いて置いてやった。
どれほどの効果があるかわからないが、何もしないよりはいいだろう。

比較的近いところにあるお寺で焼いてもらう事にして、電話で手続き。
立会い供養にはしなかった。火曜の朝に連れて行って、後日お骨を引き取ることになる。
お寺を紹介してくれた友人夫婦が一緒について行ってくれると申し出てくれた。

さて、翌日まる1日、ハッチをそのまま置くわけにはいかない。
でもドライアイスがどこで買えるのかわからない。困った。

とにもかくにも夜になり、布団の横にハッチのベッドを置いて添い寝した。

本日の支払明細
再診料 500円
夜間監視 5000円
入院料 4/17、4/18(1泊) 3000円
静脈点滴 12時間 4000円
血球検査+15項目検査 8000円
税込み支払総額 13125円

入院に関係した費用を値引きしてくださった。

22日目

午前2時シッコ。

<ここから先は書いてなかったので、思い出して書いています>

昼前ぐらいに一番近い病院へ。
(最初にかかった病院だと、通院に不便だと思った為)
色々相談した結果、やはり点滴は怖いから止めておこうと思った。
(すでに弱っている心臓に負担が掛かる)

しかし脱水が酷いから、効果はあまり期待できないが、補液を続けてやってみようという事になった。
目の前で先生がやってみせる。私が自宅で行うための講習でもある。
翼状針を刺すのが一番緊張する作業のように思えた。

鼻水の事は分からず仕舞。私が質問するのを忘れたのだ。

帰宅後、床に寝る。冷たいだろうに。
鼻と口が白くなって、貧血のように見える。
湯たんぽを置いても逃げていく。寒いはずなのに。

怖くなって病院に電話したらすぐ連れてくるよう言われる。

病院では、このまま何もしないと危険だという。
少し悩んだが、入院させて3日かけてゆっくり点滴するという事に。
午前中には危険だからやめようと思ったはずだが、この状態を目の当たりにして、どうしても諦めが付かなかった。

自分の決断について、後悔したり思い直したりしながら、ハッチがいない夜を過ごす。

本日の支払明細
初診料 1000円
皮下注射(補液) 1500円
税込み支払総額 2625円

21日目

今朝起きたら中シッコ2個。

御飯2回の後マッサージしたら、ウンチ2個。
大きめで、外側にネバネバがついていて、ちょっとすっぱい匂いがする。

ネバネバはキドナのせい?
それとも(まさかと思うが)腸壁?

まだ便は残っていると思うので、今夜もマッサージするぞ。

19時40分帰宅。

納豆菌を買うつもりでゆりかもめに乗ったのに、そのまま素通りして帰ってきてしまった。
馬鹿じゃないか。

鼻水が気になっていたので、ビスコッティに電話で相談。
細菌感染かもしれないが、免疫が落ちているのなら、抗生剤もさして効果はないという。
また、食べさせたものが出ている可能性もあるし、歯根が化膿してその膿が出ているかもしれないらしい。

それから、これまでの経緯を話すと、皮下輸液を2日に1回したらどうだといわれる。
もう見込みが無いと思ってそのことは考えていなかったが、この病院は夜8時半まで開院しており、ウチから近いから通院は可能だし、自宅でやってみたらどうかという提案もされたので、話を聞いてみるだけでも参考になるから、明日ハッチと行ってみることにした。

シッコは全体量としてはいつもどおりだが、小さめ3個のように見える。
ウンチなし。

マッサージするも効果なし。今朝みたいな塊は見つけられず。

キドナ+ハネミル。1回目にネフガード1/4を入れてみた。
1時間10ccのペース。

午前0時過ぎの回で最後だったが、眠くてもっと遅くなってから5cc。
すると、ネフガードが混ざったものを即座に吐いた。
今夜食べたもの全部とは思えないが、やはり変なにおいがするし、今後ネフガードは控えよう。
特に効果覿面というものではなく、続けないとダメみたいだし、効果を期待できるような段階の病状じゃないようにも思う。
これまでのような吐いた後の苦しそうな状態ではないのが救い。

しかし、肺に水がたまった猫のように、香箱座りしたまま寝ている。
呼吸が苦しいのか?

20日目

すっかり私を嫌って一晩中床の上で寝ていたらしい。
私に寄り添ってくることは一度もなかった。

鼻水相変わらず。夜中と朝、シッコ2個。

キドナ一袋を出かけるまでに全部飲ませる。
だるそうでほとんど自分からは動かない。

20時前帰宅。

中シッコ2個。ウンチなし。
そろそろ出ないとつらいんじゃないか?

キドナ一袋準備。薄めに作って1回10cc近く飲ませる。

21時、自分から水を飲みに行くが、器を前にして考え込むような感じでちっとも飲まず。
目の前に器を置いても、中に浮かせてやっても逃げてしまった。

そのあと、食事台の水のほうに行ったが5分以上考え込んだみたいに固まってから、ようやくわずかばかり舐めて終わり。
いつもなら多飲なので、とても長い間飲むのに。これだけ食べていても体力がつかないのか?
それとも毒素がたまって苦しいのか。

19日目

6時半。

最後のキドナ半袋+ハネミル+フェロバイトを5本×5ccつくる。
1時間より短い間隔で与えても大丈夫みたいなので、出かけるまでに4本。
1本は冷蔵庫に。

シッコなし。そろそろウンチ出ないか?
少し鼻水が出ているのが気になる。

19時半帰宅。

宅配届いていた。安堵。

ケージから出して顔を見たら、右の鼻が鼻くそで詰まっていた。
しごいてやると、両方の穴から白っぽい鼻水が出た。
透明じゃない鼻水ってよくないのだろうな。
よく見たらオイルヒーターを付け忘れいていたのだ。

湯たんぽだけでは寒かったのか? それとも、エイズによる感染が始まったのか。

気休めだけど水6ccにプロポリス3滴入れて(かなり濃い)シリンジで飲ませた。
舌をいつもより長く出していたので、嫌な味だったのだろう。しかし全部飲む。

冷蔵庫の中のキドナを出して湯煎。それも続けて与える。

トイレには中シッコ2回とウンチ1個。

相変わらず元気はまったくなし。
しかし、自分からタワーの個室に行く気力はまだあった。

夜中まで掛かってキドナ全部飲ませる。

18日目

とりあえずキドナがなくなるまで1時間間隔の給餌をしてみることに。

昨日から今日にかけてはタワーの小部屋に小さく丸まって寝てばかりだったが、今はストーブの近くで手足を伸ばして寝ている。
体力が回復してきたというしるしか?

昨夜おなかマッサージを試みるも、ウンチの場所がまったくわからず、これかと思うものをぐっと押してみたが内臓を傷つけるのが怖くて長い間できない。

あれがウンチだったとしたら、そりゃあ出てこないよねーというほどのサイズと硬さだった。
でも、ひょっとしたらあれが硬くなった腎臓だったのかもしれないし。

というわけで、朝から1袋を6回ぐらいに分けて(3?4cc)飲ませる。
キティバイトを足してカロリーを上げてみた。

なんと一度も吐かない。シッコ1回。ウンチのそぶりを見せたが、出なかった。

昼過ぎから夜8時までなにも与えなかったが大丈夫だった。
相変わらずご飯を催促するような食欲は戻っていないらしい。
体力も目に見えてついたというには程遠い。

今日キドナが届くものと勘違いして仕事を休んで待ったが、明日の間違いだった。
もうあと1袋しかないので、半袋+キティバイトを3回(1回5cc)に分けて飲ませた。
これは2時間間隔だ。

夜シッコ1回。

あちこちと場所を変えて寝てばかり。
甘エビなら食べるかと思って買ってみたが、嫌がる。
口に入れれば吐き出すことは無いが。

しかしウンチ出ず。
これだけ食べたのだから出ないと困る。

17日目

朝、いきなり吐く前の鳴き声で起こされる。

布団の脇のじゅうたんに、昨夜食べたものがほとんど消化されないまま出てきた。
ただし、全量とは思えないので、単に消化不良なのか、食べさせ方が悪かったのか不明。もっと少量ずつを時間を空けて回数を増やしてやらないとだめなのか?

食欲が無いのに食べさせてはどうかと思っての昨日のやり方は失敗だったのか。

何にせよ、もう缶詰やドライを与えるのは無理かもしれない。
この先はいかに苦痛を減らしてやれるかに重きを置くべきか。
時折小さく痙攣しているようにも見える。毒素が脳に行ってしまったのか?

夜中にシッコあり。

数回にわたって吐き、胃液だけになったあとウンチ2個を吐きながらする。

その後もまだ何度も嗚咽。しかし飲み込んでしまう。
ビタミン剤を入れてやろうとしたら、口の中がネバネバのまま。
水も飲まないし唾液も出ないのか。

もともと食後も口の中がきれいにならなかった。これも腎不全の特徴か。

ハネミル+キドナ1袋を100ccぐらいの水で溶いたものを餌入れに入れてみた。
水代わりにでも飲んでくれればと思う。

具合が悪い猫がよくするように、部屋の隅に行って静かにしている。
暑いのか、板の間に寝ていた。
ケージに入れても、たたみシートから出て何も敷いていないところに寝てしまう。
呼吸が速い。吐くと体力の消耗が激しいのだ。

しかし、体温調節ができないかもしれないので、湯たんぽは入れた。

日中送られてくる写真がほとんど同じなので、まさかと思って冷や冷やした。
4?5回目のとき、違う位置にいたのでほっと胸をなでおろす。
が、また同じ場所に行ったままになる。家に着くまで心配だった。

ハネミルを買って帰る予定を変更してしまった。

留守中のシッコ1回。

餌入れに入れたキドナは全然減っていない様子。
口の周りがガビガビ。これは吐いたあと最後に顔を拭いてやらなかったからだ。

しかも鼻が鼻くそでふさがりかかっていた。危なかった。

水がまったく減っていない様子なので、取り急ぎシリンジで10ccほど飲ませるが、ぜんぜんやる気なし。

それから顔を拭く。あまりに悲惨な顔がすこしマシになった。

キドナ+ハネミルを濃く溶いて強制給餌。
吐くのが怖いが食べなければ確実にもっと弱る。
平たくなって歩いて逃げるまでに体力が落ちているのだ。

3ccずつ、1時間置きに与えることにする。
もっと一度に与えたいと、気ばかりあせるが、ここでしくじったら明日が危険だ。
もっとも明日は宅配が届くはずなので午前休みにするつもりだが。

初回が20時半。明けて零時半になったが今のところ吐かない。
3回目のあとぐらいに自力で水をたんまりと飲む。そのあともまた飲む。

そしてシッコ。大玉だ。

Recent Entries

16日目
相変わらず食欲が無い。7時におきるも、何…
15日目
6時半起床。目覚ましより前だ。 少し前か…
14日目
朝1回シッコ。続いて親指1.5個分のウン…