一昨日の晩、左耳だけ伏せてるのを目撃。
ひょっとして汚れて痒いのかと、そっと触って、見て、匂いクンクン。
爪切りNGなごんぞは、耳も一瞬しか触らせないので、こういうときが大変。
でも、汚れてもいない、赤くもない、すっぱい匂いもなし。
それでも、明かに痒そうなしぐさ。
翌朝(昨日の朝)も同じ状況だったので、念のためシルバーアロエを耳の内側に塗って出かけた。
この後ごんぞは散々ふてくされていた。
そして昨日の帰宅時。
いつもなら真っ先に「ごはーん」と言って駆け寄るはずのごんぞが、奥の部屋の猫ベッドから降りてこない。
うーん。ここまで元気がないというのはまずい。
耳を見ようと手を差し出すが、耳の先端に触れただけでも、ビシバシっと手足で抵抗してくる。
こりゃ医者に見せないと。と言ってももう遅いので、翌朝だけど。
夕食も食べるには食べた。トイレも普通。熱もない。
でも、耳はとにかく鬱陶しい状態のようだし、いつもよりおとなしくしている。
そして今朝。やっぱり元気がない。という訳で朝一番に病院へ。
ただ、何処に行くか。それを、家を出てもまだ迷っていた。
5キロ超のごんぞをつれて歩いていける範囲に3つの病院があるけれど、2つは既にリサーチ済みで、あんまりいきたくない。
でも、近くてまだマシという方にいくか…と歩き出す。
雨が小止みになったときだったので、一応傘ももって出たのだけど、こういう天気の日にキャリーをもってえっちらおっちら歩くのは結構つらい。
あと少しで目的の病院という所で、腕が辛くなってきて、迷いが生じた。
まだ試していない病院が1つ、すぐそばにある。
でも、ここもはずれだったら面倒なだけだと思ってまた歩き出したんだけど、やっぱり試してみようと気が変わった。
で、さっとUターンしてその病院へ。
たまに買い物のときに帰りに裏道を歩いていてこの病院があるのを知ったのだけど、あんまり明るい感じがしないのと、人が出入りすのをほとんど見かけてなかったので、すごく心配だった。
でも、それは杞憂に過ぎなかった。
内装きれいだし、カルテや会計の管理はコンピュータを導入しているし、待合室もまあまあの広さだし、何より先生(女性、しかも別嬪さん)が感じがいい。
まず、ごんぞが暴れるかどうかを聞かれたので「耳を触ることもできませんでしたし、暴れない保障は無いけれど、穏やかに接していただければ、いちおう抱っこぐらいはできますし…」と告げたら、慌てず騒がず、そして笑顔で「じゃあまず体重を量りましょう」と仰るだけで、タオルもカラーも準備する気配なし。
おそらくは、診察台に置かれたごんぞを見て決めようと考えたのだろう。
ごんぞは、鳴いてはいてもすぐ逃げたりはしなかったので、先生もそのまま診察する事に決めたようだ。
私が求めていたのは、こういう先生だったので、本当に有難かった。
その後、先生と看護師さん、私と3人で保定をしつつ診察を進めていった。
私は耳が痒そうと告げたのだけれど、先生が触ってみてすぐ、耳の下あたりにちょっとしこりがあって、そこを触ると痛いのだろうという。その周辺も少し腫れてぷよぷよしているらしい。
原因は特定できず。
他の子と喧嘩して爪が刺さったりしませんでしたかといわれたけれど、3にゃんとは小競り合いがあっても爪が出るほどの猫パンチをお見舞いされることはまず考えられない。
(逆なら有り得る)
これが、歯が悪くて膿がたまっているとかであれば、抗生剤でたたけるはずという事で、痛み止めの注射をお尻にブスっと注され、7日分の抗生剤(粉末)を処方された。
注射をしているとき、雑談。
他の病院で「この猫は暴れるかも」と言ったら、いきなりカラーをつけられて、却って興奮してしまったこと、別の病院ではふにゃふにゃの無抵抗なぺどろにすらタオルを巻いた事にショックを受けた事(もちろん、もう少しオブラートに包んでだが)を言うと、(ごんぞを見て)「シャーシャーも言わなかったし、このぐらいの猫さんならよくいますよ」と笑っていた。
それにしても、もう一人殆どしゃべらなかった男の先生が終始笑顔でいらっしゃったのだけど、あれは女医さんのお父様だったのだろうか。
とっても小さくて、かわいらしく笑ってらっしゃって、それで空気が和んでいた気がする。
時折手をかして下さったり、痛み止めの注射を用意して別室から戻ってきたり、キャリーの蓋をあけてくださったりと、本当にやさしい。
しかし、女医さんの診察には一切口を挟むことは無かった。
初診料1500円も良心的だし、応対もとてもよかったので今後のかかりつけに決定しようと思う。
この1年、いい先生に出会えなくてずっと不安だったので、もっと早く来ればよかったと思った。
家に戻ると、フェリスだけがシャーシャーと威嚇。
ごんぞは私に甘えることもなくまた猫ベッド直行。やれやれ。
早く良くなろうね。